2010年1月15日金曜日

Working


日曜日のライブに向けて、他人の曲を猛烈に練習中です。
他人の曲は難しいですね。
私がギター初心者すぎるという点がいちばんの問題です。
告白すると、一昨日まで私、D、A、Gの3つのコード
しか知りませんでした。
初めて作った曲は「Tales of the new age」という曲なの
ですが、この曲はその3つのコードしか使っていません。
というか、それしか弾けなかったのです。
でも、もっとギターのこと知りたい!とか、もっと上手く
なりたい!といった意思もなかったので、コードブックを
買うわけでもなく、人に教わるでもなく、ただなんとなく
押さえた場所でイメージに近い音が鳴ったらラッキーという
感じでここまできました。
なので、tales~以外の曲は、コード進行という認識は全く
ない状態で、ただ音の組み合わせの良し悪しだけを探って
組み立てました。

そんな私が、ちゃんとしたコードで作られている他人の曲を
弾くというのは、未知との出会いの連続。
というか、あ、このいつも使ってたここ押さえるやつE7て
いうんだ〜といった感じで、今まで自分が使ってた押さえ方の
コード名を知るという機会に恵まれています。
ふつうにギターを弾ける人から見たら、このレベルの低さに
ため息が出ると思います。
とりあえず、Fに苦戦してます。手の甲が筋肉痛になります。

あと、もうひとつ苦戦するのが歌詞を覚えること…なんですが、
その前に歌詞すらわからない曲というのもあって、
そんな超無名って曲でもないのに(と私は思っている)、
ネットでどこを探しても見つからない。というのがあり、
仕方ないのでもう、ヘッドフォンでひたすらリピートして
聞き取っては書き、聞き取っては書き、という作業をすること
になってしまいました。でもそれも完全なコピーでは
当然ないので、何回聴いてもわからないところは勝手に作る、
ということまでしてしまっています。
アルバムの作業もしなきゃいけないのに、他人の曲ばかりこんな
何回も聴いてていいのか?という焦りと、でもすごく好きな曲に
必死で向き合ってみるのも悪くない。という気持ちがせめぎあって
不思議なテンションです。

ではなぜそんな苦戦しながらも他人の曲をやるのかというと。
さっき書いたように、私はコードで曲を作っていません。
なので、ギターだけで成り立つ曲、アコースティックでやれる
曲というのが、ほんのわずかしかないのです。
そのことに、すごい最近気付いてしまいました。
あと、STSのライブは、アコースティックでやるイメージが
自分のなかに持てないので、やる場合は、STSとは少し違う
要素を入れたいなという気持ちになり、カヴァーをやること
にしました。
アルバム用に作っている新曲のなかで、アコースティックで
やれそうな曲もあるのですが、それはまだ自分以外の人に
聴かせる気持ちの用意ができず。

と、このように自分&コード&歌詞との対話に日々励んで
います。でも、こんな一気にコードを覚えられる機会って
ふつうにしてたらなかったと思うので、非常に有益な時間
になっています。とりあえず、10個ちかいコードを新しく
覚えました。自慢気に言ってますが、逆に考えると今まで
どんだけ知らなかったんだと自分でも自分にあきれます。
と同時に、自分の成長を如実に感じることができるので、
苦戦しつつも楽しいです。引き続きがんばります。
そして当日、ライブを見た人に、こんな簡単な曲に苦戦
してたのかよと思われる心の準備もすでにできています。

S.T.S.